オープンしてから3年が経ちました。
振り返ってみると「ゲストハウス初めて!」というお客さまが多かったのが印象的でした。夏の稚内は市内の宿も高くなって、コスト面で仕方なくゲストハウスに泊まるという人もいますし、初めて北海道を長旅するにあたりゲストハウスやライダーハウスといった「いつもと違う宿泊施設」に挑戦するお客さまも多いようです。
初めてのゲストハウスって不安ですよね?
モシリパオープン前、わたしたち夫婦は海外を2年4ヶ月にわたり旅をして、ゲストハウスやドミトリーというものを泊まり歩いてました。今でこそ慣れていますが、はじめての時はとても不安だったのを覚えてます。
そんな初めての人の不安を払拭したい。
モシリパを通じてやりたいことの1つです。
そこで、今後、このブログやSNSなどを通じて「ゲストハウスへの不安」について、わたしなりにお話していこうと思っています。ぜひ「こういう不安がある」ということがあったら、教えてください。なんらかの形で寄り添うことができたら幸いです。
→ こちらのお問い合わせフォームか各種SNS(twitter/instagram/facebook)からお知らせください。
ゲストハウスって結局なに?
そもそもゲストハウスってなんでしょう? ホテルと何が違うんでしょう?
じつのところ、ゲストハウスは個人経営の小さな規模の施設が多く、それぞれが特徴を出して運営されているので、オーナーによってずいぶん違います。
だからすべてを一緒くたにして「ゲストハウスとは○○である」と言うのは危険なんですが、あくまで一般論として思い切って書くなら——
「ホテルがタクシーなら、ゲストハウスはバスかな」
といつも話しています。タクシーは自分しか乗客がいないので、車を汚したり、ドライバーに迷惑をかけなければ、あとは自由でしょう。
一方で、バスは隣の席の人もいるし、席が埋まれば立つ人もいる。公共の場ですから、うるさくすれば迷惑でしょうし、足を広げて座れば怒る人もいるでしょう。お年寄りや病気の人がいたら席を譲ったりもします。そして迷惑をかけないことも大事ですが、他の人に寛容であることも大事ですよね? 荷物が多い人がいたら、場所を譲ってあげたり、通路を開けて通してあげたり……。
その代わり、タクシーに乗っても出会いはありませんが、バスなら隣の席になった人と仲良くなることも、たまにはあるかもしれません。
だいたい、ホテルとゲストハウスの違いもこれでイメージできるのではないでしょうか。
たとえばモシリパの場合、相部屋のお部屋と、個室のお部屋がありますが、どちらに泊まるにせよゲストハウスであり、共同生活であることは変わりません。
シャワーやトイレ、洗面台などはみんなで共有です。待つこともあるでしょうし、混んでたら譲り合うことにもなるでしょう。次の人が使いやすいように「キレイに使う」ということも、お互いのために大切です(もちろんスタッフによる清掃も念入りにやっていますヨ)。
ドミトリーならば、寝るお部屋も共有です。
たぶん、バスに乗ったことがない人は、バスに乗るときちょっと緊張すると思います。でも1度か2度も乗ってみれば雰囲気も仕組みも分かって「バスも悪くないな」と感じるものです。ゲストハウスもそう。案ずるより産むが易し、なものです。
そして気を使うことばかりかと言えばそうでもなくて、いろんな出会いを楽しみに使う人も多いです。ホテルで隣の部屋をノックして「友達になりましょう」とアプローチする人は聞いたことがありませんが、ゲストハウスで声をかけ合うのは普通のことです。
ひとりで来たのに、みんなでチェックアウトすることもよくあること。旅を終えても連絡を取り合う親友ができることもあります。
「初めてだったんですが、楽しいですね〜」
ゲストハウス初めてというお客さまが1泊してから仰ったことです。その後もリピートしてくださって、別の地域でもゲストハウスに泊まったらしく、これからはいろんな場所でゲストハウスに泊まってみたいのだと笑っていたのを覚えています。
みなさんの不安を解消したい
相部屋のお部屋でのマナーだとか、ゲストハウスの雰囲気だとか、不安はたくさんあると思います。
今後、そういうお話をしていきたいと思ってますので、SNS(twitter/instagram/facebook)などをフォローして頂ければと思います。そして気楽に不安なことを訊ねてください。